Page 174 - 後藤体器WEBカタログ(2023年11月1日現在 )
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  はじまりは 大在地域の 先駆的な風土から
 私ども後藤体器のホームベースに、歴史ある 大分市立大在小学校があります。 戦前から陸上競技が北海部郡内(当時)で群を抜 いて強く、体操が盛んな学校として県内でも有名 でした。  右の写真は、昭和2年7月には全県下から多くの 教師を招き、小学1年から中学2年生まで全校を あげて体操の研究授業が行われています。校庭に は器械体操の器具が置かれ練習に励む姿が見 られました。
1947年(昭和22)5月5日、子供の日。
HISTORY
 戦後まもない頃、 子どもたちの体力増進、健全な遊び場の整備が求められる中、 この大在の地に後藤体器が誕生しました。
  創業者である先代の社長は、ものづくり一筋。 あ ら ゆ る こ と に 興 味 を 持 ち 、研 究 と 開 発 を 重 ね 、 さまざまなものを創ってきました。戦後まもなくそ の想いは、地域の元気な子供たちへと注がれたの です。  終戦直後の子供たちの環境は、体力増進を目 指すなかで体育用具や安心して遊べる公園遊具 が不足していました。  はじめは、シーソーからでした。持ち前の器用さ と探究心により、木製のシンプルなシーソーから 鉄製のシーソーになり、さらには体育教育の中で 子どもたちの運動能力を高める様々な用具を製 作。求められる用具を完成させるためにイメージを 膨らませ、次々と形にしていきました。  創業から、数年後には、跳び箱や鉄棒、ゴールハ イ な ど の 体 育 器 具 を は じ め 、滑 り 台 、雲 梯 、回 転 シーソーなど、数多くの体育器機を開発・製造し、 カタログで紹介しています。  特に回転シーソーは当時、子どもたちに大変 人 気 で 、順 番 を 待 つ 子 供 た ち で 長 蛇 の 列 が で き る ほどでした。
  遊 具 づ く り は「 遊 び の 場 」の 提 供 だ け で な く 、 子供たちにとって大切な「社会性を育む場づくり」 でもあることを確信したのはこの頃でした。
昭和26年 まだ、手書きの 図による 弊社カタログ
◀遊びを通じて子供の夢を育む  思いをイラスト化した裏表紙
今では珍しい 木製のジャング ルジムと滑り台 ▼
      ものづくりに没頭する
創業者 後藤 建壽 (当時 22歳)
個人宅に天体ドームを製作したり、 ハンググライダー遊器具の特許を 取得したり、常に新しいことを成し 遂げる。
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GOTO TAIKI PRODUCT GUIDE




















































































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